体験記:パー練(初回編)
見聞録1
アポロンのパート練習は初回から結構シビアに音とりをしていく感じにみえるそうです。言われてみたら確かにそうかもしれないなと思います。
アポロンのパート練習、目の前にいる人たちは普段ニコニコ談笑している仲間たちであるはずなのに、前に立つと緊張します。アポロンは(全員一度は技術系をやろうとするスタンスのわりには?)前に立つ人に厳しいです。テキトーにやろうものなら、おまえやりやがったなと目が怖いです。アポロンにいてみんなの目が笑っていないのはこの時くらいなので安心してください。知ってます、ぼくが悪いです。
①事前の歌い合わせ
技術系になると団員より早く楽譜をもらい、たいていは初回練習の前に指揮者が招集をかけ技術系だけで歌ってみましょうのコーナーがあります。このときに、指揮者はこんなところに気をつけて練習してね、と教えてくれます。あと、意外とここ難しいんだなと気づきが生まれたり、ここやばい!と焦りが生まれたりで、さらにパート練習のための準備を進めていきます。
②いざ、パート練習
初回パート練習はいわゆる音とりをします。リズムが難しいときはまずは音をつけず「リズム読み」をする、言葉が難しいときは歌詞をつけず音をとる、場合によっては移動ドでとる…など、工夫があるときはありますが、今回は割愛します。
ぼくがやるときの、ざっくりとした流れとしては
1.区間を決めて鍵盤を弾き、きいてもらう。
2.1〜2回鍵盤を弾きながら歌ってもらう
3.ここピッチ低いな、発声悪いなと思うところがあれば取り出して練習してもらう。
4.鍵盤を弾かずに歌ってもらう
5.1〜4をくりかえして、ある程度進んだらここまでの復習として歌ってもらう
たぶん音とりからシビアだと感じるのは3だと思います。
この音苦手、とりづらいというところがあればその音で伸ばしてください とか、前後3音くらい抜き出してラとか階名とかで歌ってもらうだとか、発声的に苦手なとこは、母音変えるか母音唱かラ唱だとかリップロールだとかを使うとかで、その場である程度歌えるようにしておきます。あまり、アポロンのパート練習でざっくりと取れてたらいいやってなったことはないかも?
一回の区間については、ぼくはあまり記憶力がよくないのでできるだけ短めにしようとしていますが、みんなは結構長めの単位でやる傾向が強いみたいです。
あと、鍵盤を弾くの聴いての1回目から歌っている人も増えてきました。すごいと思います。たまに間違えているときはアアアってなりますが、たまにしか間違えてないです。
③しれっと…
初回練習はできるだけみんなが歌う回数を増やしてあげることが良いと思います。一回歌ってできないことはさすがに多いので。でも、やっぱりいいたいこと、こう歌ってほしいってことは初回でもあります。そこをどう上手く織りこめるか、それが一歩先いく技術系といわれるようになる要素なのかもしれませんね。
④アンサンブル
アポロンでは、初回パート練習の日でもだいたいアンサンブルをします。歌えてるかな?を確認する機会で、まあ指揮者もこう歌ってほしいをちょこちょこ言ってくれる場というイメージがあります。
ただ、最近は初回でも響き結構良し、和音バッチグーな日が増えてきたので、指揮者からのリクエストも初回からバンバン増えてきました。
そこがある意味、初回パート練習と初回アンサンブルで考え方に開きができてきた部分なのかもしれません。結構、一人一人がどう歌えばよいかを考える力が求められてるのかも。いや、ほんとみんなすごい。アポロン、自惚れかもしれませんがますますいい団になってきました。